痛みを引き起こすには無数の原因、条件、疾病がある。例えば、足の親指の痛みはドアに足をぶつけたためだとか、その指に何かを落としたとか、その指の爪を切り過ぎたとか、蛇に咬まれたとか等いろいろある。その可能性は数えきれないほどある。しかしその全てが同じメカニズムによって痛みが起き、痛みとして感知される。
人が感ずる痛みのメカニズムは幾通りもある。例えば”Nociception”(侵害受容)、”neuropathic pain (神経障害性痛み)、central sensitization (感作―生体に特定の抗原刺激を与え過敏症を導入すること)等。これらのメカニズムはオーバーラップしたり相互に作用しあったりする。多くの痛みはそれらの組み合わせである。このシリーズの最後に基本的なことが利器できるだろう。
|