痛み

三又神経は顔面の知覚と咬合、咀嚼の運動の機能を担っている神経である。最も大きな脳神経である。

眼神経

上顎神経

下顎神経

 

痛みはどう働くか

痛みは複雑である。ここでは理解しやすいようにシンプルに、しかしできるだけ正確に説明する。如何にして、痛みを感じ、からだを移動するのか基本的な科学の説明から始めることにする。

 

痛みのメカニズム

痛みを引き起こすには無数の原因、条件、疾病がある。例えば、足の親指の痛みはドアに足をぶつけたためだとか、その指に何かを落としたとか、その指の爪を切り過ぎたとか、蛇に咬まれたとか等いろいろある。その可能性は数えきれないほどある。しかしその全てが同じメカニズムによって痛みが起き、痛みとして感知される。

人が感ずる痛みのメカニズムは幾通りもある。例えば”Nociception”(侵害受容)、”neuropathic pain (神経障害性痛み)、central sensitization (感作―生体に特定の抗原刺激を与え過敏症を導入すること)等。これらのメカニズムはオーバーラップしたり相互に作用しあったりする。多くの痛みはそれらの組み合わせである。このシリーズの最後に基本的なことが利器できるだろう。

 

侵害受容―痛みの伝達システム

足首を捻挫したり、腰の筋肉を傷めたりした場合、すぐに痛みを感じる。こんな場合痛みは急性である。急性の痛みは多くの場合、nociceptionから起きる。神経系は痛みを見つけ出し、伝導し、処理される。この痛みはnociceptor によって感知される。Nociceptor は体中にある。ノシセプターが刺激されると、